第37回代議員会挨拶・第59回総会挨拶

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平成21年6月28日 第37回代議員会挨拶
社団法人 神奈川県歯科技工士会
会 長   伊集院 正俊

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第37回代議員会開催にあたり一言ご挨拶申し上げます。

まずは、会員諸氏のご協力を持ちまして、新執行部発足以来1年が経過し、決算代議員会を迎えることができたことを大変嬉しく思うとともに、厚く御礼を申し 上げます。本当にありがとうございました。今なすべきは改革、チェンジであります。大胆な発想と行動が求められています。昨年よりスタートしました公益法 人改革は意識改革、財務構造の見直し、組織再編、そして定款改正等を経まして平成23年3月までには申請を行うスケジュールで進めております。おのおのに つきましては、そのつど情報伝達とご相談をさせていただきたいと思います。われわれは何ゆえ歯科技工士なのか?それは歯科技工士法に基づき免許を取得し、 そして歯科技工を生業(なりわい)としているからでありますが、その歯科技工士法の目的、理念を今一度思い起こすことからこれからの様々な問題点は、解決 への道筋が見えてくるのではないでしょうか。「歯科医療の普及及び向上に寄与することを目的とする」ために定められた「歯科技工士」という資格、職業を発 展、充実させていく為にわが集団はその使命と重責を負っているわけであります。

海外委託技工問題では今、一つの混乱を生じているわけでありますが、時代の進歩発展と共に法律も制度疲労を起こしてまいります。そこで基本理念に立ち返 り、見直すことが最も重要ではないかと思われます。 「歯科技工士法」というものは幸か不幸か世界に例を見ません。しかしながら歯科医療の普及及び向上に 寄与するこれ以上のシステムを私は知りません。アメリカでも海外からの輸入技工物の急増により、様々な問題が噴出しております。新たなる規制強化や法律の 制定を提言するADAを始めとする多くの団体からの声も高まってきております。
よく「グローバル・スタンダード」と言う言葉を耳にしますが、これは内実は「アメリカン・スタンダード」であり、その一部である金融システムが昨年大き く崩壊したのは皆さん周知のところであります。その一方で日本において最も優れたものが世界に普及定着していったものもたくさんあります。それらを「ジャ パニーズ・スタンダード」と呼びますが、「歯科技工士法」においては正にこれに該当する資格があると思われます。

「ジャパニーズ・スタンダード」と一口に言ってもご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんのでここに、以前ライブドアのとの買収劇の時に活躍して一躍有 名になった、フジテレビ社長の日枝 久(ひえだひさし)氏の言葉がありますので紹介します。近鉄球団買収劇で明暗を分けた、ライブドアの堀江社長と、楽天 の三木谷社長の違いはまさに、「アメリカン・スタンダード」と「ジャパニーズ・スタンダード」の違いではなかったのではないでしょうか。

「ジャパニーズ・スタンダードを求めて」
日枝 久(ひえだひさし)
経団連国際協力委員会共同委員長
フジテレビジョン社長

「礼節、勇気、思いやり、品格」。ブッシュ大統領が就任演説で強調した事柄は、他ならぬこの日本に固有の精神的美徳であったはずだ。そこかしこに閉塞感 が漂う日本の現状を見るにつけ、思い出すのは長らくルックイースト政策をとってきたマレーシアの親日派有力者の言葉の重みである。「独立後のわが国が、欧 米諸国ではなく日本をお手本に選んだことは疑う余地なく正しいことでした。ところが、やがて日本はその長所であった、勤勉、調和、礼儀などの美徳を失い、 終身雇用制度など日本独自のシステムまで自ら放棄し、もの作りを軽視して拝金主義に陥りました。ルックウエスト政策を選択した日本からわれわれが学ぶべき ことは、残念ながらもうありません」グローバル・スタンダードという言葉はいつから大手を振ってまかり通るようになったのだろう。グローバルとはいうもの の内実はアメリカン・スタンダードである。それが悪いと言うつもりはない。アメリカは日本にとって最良の友人でありパートナーだ。アメリカン・スタンダー ドにはわれわれ日本企業が学ぶべき点が多々ある。しかし、日本はあまりにも無批判、無原則に「日本的なるもの」を排除してきたのではないだろうか。経済や 経営に限らず、すべての面にわたり、日本が国際社会で尊敬され、存在感を示す必要に迫られているだけに、日本人の心から「日本的なるもの」が失われつつあ る現状を何とかしない限り、この国の将来は深刻である。21世紀、われわれは過去の負の遺産を清算し、政治、経済、社会などあらゆるレベルで世界に通用す るジャパニーズ・スタンダードを創造することによって、再び活力ある日本をよみがえらせるべく努力しなければならない。日本人は学び、創造する能力を十分 に備えた、国際的にもきわめて優秀な国民であるという自信を取り戻す必要があるのではないか。 これから世界と競合し、競っていくと同時に、ジャパニー ズ・スタンダードの普及定着にも胸を張って努力していくべきでありましょう。


海外委託技工訴訟も高等裁判所の進行協議提案により、新たな局面を迎えることになりました。数日前、原告団代表より、1通の念書を受けとりました。それは 進行協議により和解案として検討機関が設置された場合、自らは必ずしもその協議の場には参加しない旨が表記されていました。つまり、歯科医師会、歯科技工 士会、消費者団体、有識者、厚生労働省、法務省等の代表により話し合いがもたれることで彼らの任務は終わりであると言うことを読み取れるものでした。民事 訴訟法上の手法論から様々な憶測と誤解も生んできたこの裁判。また、社団法人としては監督官庁を訴えると言う手法には、その前に十分に話し合いが尽くされ たのかと言う疑念の浮上もあり、心は共有しながらも行動を共にしづらい側面があったのも事実であります。しかし、この進行協議による和解提案が成立した場 合にはこの念書の存在により千載一隅の好機と捉えることができるのではないかと思われます。22年間会員を減らし続けている現状を前にし、反省すべきは反 省し、主張すべきは主張し、座して死を待つのではなく、出来なかったことよりも、やらなかったことを恥ずべきという心を持ち、全体を見失うことなく、果敢 にチャレンジしていきたいと思っております。資料の総括にも概要を書かせていただきましたが、変革と展望をそしてその方向性を提示することを求められてい る執行部として着実な実行と組織拡充に向けて努めてまいります。つきましては会員諸兄の何よりのご支援ご鞭撻をお願いし挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。

 

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