『歯科技工所管理者等伝達講習会』開催

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P1020728.JPG10月31日(日)、一週間後からアジア太平洋経済協力(APEC)の最終高級実務者会合(CSOM)などが開かれるということで、全国からの警察機動隊による警備が集中、物々しくも凛とした雰囲気の中、桜木町みなとみらい地区の真ん中に位置する神奈川県民共済会館みらいホールに於いて、厚生労働省通知による法律遵守のための伝達講習会が開催された。歯科技工士会会員のみならず県内の歯科技工所管理者及び就業歯科技工士を対象とした法律遵守(コンプライアンス)の啓蒙のための伝達講習会ということで、未入会会員75名を含む183名が参加し、瀟洒な会場は埋め尽くされた。

 

今回の講習会は、神奈川県・神奈川県歯科医師会・厚生労働省・日本歯科技工士会の後援を受け、「歯科技工所の構造設備基準及び歯科技工所における歯科補綴物等の作成等及び品質管理指針」について日本歯科技工士会より古橋博美副会長を講師に招き、この通知の成り立ちから概要についてお話しを頂いた。また、MSDSの対応についてもアドバイスを受けた。

P1020752.JPG*MSDS=「第一種指定化学物質、第二種指定化学物質及びそれらを含有する製品(指定化学物質等)を他の事業者に譲渡・提供する際、その性状及び取扱いに関する情報(MSDS:Material Safety Data Sheet)の提供を義務付ける制度」

 

← (MSDSについて解説する古橋博美日技副会長)

その後、本会と神奈川県歯科技工業協同組合で製作し、神奈川県歯科医師会の公認を受けた技工指示書と技工録の解説を同協同組合の土田康夫理事長が行い、㈲オフィスエム代表取締役 柳瀬勝仁氏からは電子化された技工録と管理ソフトの説明があった。

いずれにしても、厚生労働省医政局長より「歯科技工所の構造設備基準及び歯科技工所における歯科補綴物等の作成等及び品質管理指針」(平成17年3月18日)が通知され5年が経過した。県技としても3回の伝達講習会を開催したが、県下における取組への進捗状況は今一歩であり、良質な歯科医療確保のためにしっかりとした歯科技工所の管理制度構築が望まれる。歯科技工士自らが法を遵守し、品質を証明することでのみ社会の信頼を得られ、海外歯科技工物問題などの懸念を払拭出来るのであろう。

もう一つのテーマである産業廃棄物の適正処理について、神奈川県環境農政局環境部廃棄物指導課産業廃棄物指導グループ グループリーダー 小嶋 祐様から産業廃棄物の適正な処理と産業廃棄物管理票(マニフェスト)の運用についてご指導を頂いた。なお、石膏回収についてはアサヒプリテック㈱横浜営業所 松岡春人所長より石膏処理法の解説を受け、マニフェストの信頼性を確認する為にも会社見学を勧められた。また、石膏処理に限らず、業として歯科技工を行っている施設から排出される廃棄物は家庭系廃棄物ではなく事業系廃棄物として処理しなくてはならないことも確認した。法令や条例を遵守し事業活動を行う事は「歯科技工所管理者」としての義務であり、違反者には重い罰則が科せられる事を過去の同業者不法投棄事例によって了解した。

歯科技工士資格は国家資格であり、我々には一般的な認識として地球環境へ貢献することも課せられている。神奈川県歯科技工士会は専門性に特化した事柄にのみ偏在することなく、広い視野に立った品質管理や環境保全の考え方を基本に据えながら、歯科技工所の管理制度構築に今後とも取り組んで参りたい。


報告/神奈川県歯科技工士会 専務理事 今牧 謙

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