さる11月20日(土)、新横浜歯科技工士専門学校において、港北都筑支部による秋の厚生行事として「アートクレイシルバー体験会」が行われた。アートクレイシルバーとは、銀粘土のことでいろいろな形状に形成し、焼成する事によって銀細工が出来上がる。成分は銀と水とバインダー。今回、ご協力頂いた相田化学工業(株)では、産業廃棄物から取り出した銀を精製してアートクレイシルバーに加工し、販売している。パンフレットにはリサイクル事業の取り組みから生まれた新素材であると紹介されている。
体験会はアートクレイシルバーで製作されたサンプルを見て、各々の構想と期待が広がったところで開始となった。プリントを見ての簡単な説明があった後、作業が始まったが、粘土が乾燥する前に形を作ってしまわなくてはならず(作業時間約3分)、参加者は必死に手を動かし、指輪、プレート等の形にしていった。乾燥させた後、細工を加え、また修正もした。この状態では、もろく慎重な作業が必要であった。その後、電気炉で焼成。白っぽい粉が付いたような状態で焼き上がり、これを研磨していく。普段、エンジンを使って研磨している技工士にとって、金ブラシや紙鑢での手研磨は、ちょっとまどろっこしい作業ではあったが、艶が段々でていく様には何ともいえない喜びがあった。
アートクレイシルバーは、先に記載した通り、銀と水とバインダーで出来ている。乾燥させることで水をとばし、焼成する事でバインダーをとばす。従って、出来上がった物は99.9%の銀である。通常、アクセサリーや歯科用に使用する場合には強度を持たせるために他の成分が加えられている。このような説明も乾燥の待ち時間にして頂いた。参加者は会員外の方を含め10名と少なめだったが、その分、インストラクター2名に目の行き届いた指導を受けられた。体験会は終始和やかな雰囲気で焼成前に落として割ってしまったり、研磨中に歪ませてしまったりとハプニングもあったが、参加者は、ひと時の芸術の秋を楽しんだ。
アートクレイシルバーは東急ハンズ等で購入可能であり、いろいろな所で体験会を開催しているので、皆さんも一度体験してみたらいかがでしょう。参加者からも「また作りたいね」という意見が出るくらい楽しい作業なので。
最後にご協力頂いた相田化学工業(株)の岩崎さん、竹中さん、永井さん、丁寧にご指導してくださったインストラクターの北川さん、関野さんに感謝申し上げます。
報告/港北都筑支部 傳寳弥里

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