平成22年度神奈川県歯科技工士会基本研修会に参加して

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P1030202.JPG1月5日(日)、神奈川歯科大学附属横浜研修センターにて標記研修会が開催されました(主催:神奈川県歯科技工士会)。新年が明けて間もない講演会というのにもかかわらず会場には100名を超える参加者が参集し、寒さをも吹き飛ばす熱気に包まれました。

今年の基本研修会も例年通り2部講演の形式で開催され、1部では田中 誠先生(愛歯歯科技工専門学校)が「歯科技工操作を簡便にする器具開発と実際」と題して登壇し、2部では加藤武彦先生(加藤歯科医院/横浜市港北区:写真 左)が「歯槽頂間線法則では対応出来なくなった難症例総義歯(デンチャースペース義歯を易しく理解してもらうために)」をテーマに講演されました。

田中 誠先生の「歯科技工操作を簡便にする器具開発と実際」を拝聴し、"使い終わった器材の有効活用(リサイクル)や作業時間をどのようにしたら短縮出来るか"について再考させられました。そして開発された歯科技工器具の説明を受けながら、そのバイタリティに富んだ発想力に圧倒され、また先生の常日頃の仕事に取り組む真摯な姿勢に心から敬服致しました。
田中先生が強調された、"自分は何をすればよいのか""どうすれば人の役に立てるか"の熱い語りかけに、自分自身の限られたエネルギーの使い方について考えさせられました。あれ程数多くの器具開発をしておられているとは思いもよりませんでした。開発を手掛けるのには、相当なコストや労力、そして時間が必要なのではないかと改めて感じ入り、そしてそれらの制約をも凌駕するほどの熱意にとても感銘を受けました。
加藤武彦先生いわく、「田中 誠先生は"歯科界のエジソン"である。」と称しておられました。

加藤武彦先生の「歯槽頂間線法則では対応出来なくなった難症例総義歯」の講演においては、先生の「デンチャーには、基準があるようで、なかなか、その基準に近づけないのが現状ではないでしょうか?」という問いかけが非常に心に響きました。 例えば、排例操作一つとってみても、その石膏模型上の基準線や診断を誤ると、外観は義歯の形には仕上がりますが、出来上がった物の機能は全く違ってきてしまいます。しかし、義歯で大切なのは、落ちないで噛めるという機能が携わってないと、患者さんは満足しません。我々はその前段階の基準にすら近づけないのですから、その困難さはおよそ計り知れません。

どうしたら義歯のスペシャリストになれるのか...今回の講演を通じて、技工の知識や勉強だけでなく、歯科医師の先生からの情報や模型から判断できる事、何を求められているのか、解決できない部分を歯科医師と歯科技工士とが一緒に、同じ方向に向かって取り組み、技工士は口腔内の状態を、先生は技工をといった具合にお互いが勉強していかなければいけないと言うことを改めて実感致しました。加藤先生の臨床に対する考え方を、先生や技工士がもっと学んでいかないといけないのではないでしょうか。
そして、食べるという事がいかに大切で重要なのかを改めて実感致しました。そのためには私も、噛める義歯をこれからも提供していきたいと思います。


田中先生、加藤先生、このたびはありがとうございました。

株式会社 代々木デンタルクラフト 富田 博

 

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